磁気浮上の原理に基づいて、ポンプのインペラは密閉されたケーシングの中で非接触に浮上し、モータの回転磁界によって駆動されます。
インペラとケーシングは、共に耐薬液性の高い高純度フッ素樹脂で造られています。これらはロ-タ磁石と共にポンプヘッドを構成しています。寿命と性能テストは、高温の硫酸・リン酸とオゾン硫酸及び硫酸過水の混合液で行いました。
高温の液体によりモータ内の電子部品が過熱しないようにモータには水冷用の冷却ループが付属されています。
流量と吐出圧は、インペラの回転数を電子回路によりコントロールすることにより、正確に制御されますので脈動がありません。クローズドループの流量或は圧力制御システムは流量或は圧力計を追加使用することにより簡単に構築可能です。その他、以下の節で説明があるように様々なシステムの構成が可能です。
システムの利点
- 機械的に接触する部分がないので、パーティクルの発生が極めて
- 少ないです。半導体洗浄プロセスでの微粒子による汚染においては、
- 他のポンプに比べ10~50倍微粒子の発生が少なくなります。
- 装置のアップタイムを高められます。
- バルブ、軸受、軸封等が使われていないので、費用のかさむ定期的な
- 分解修理が不要、維持費がかかりません。
- 磁気軸受デザインなので、汚染リスクがないです。
- 剪断等で影響を受けやすい流体に対し、穏やかなポンプです。
- 狭い隙間や溝がないシンプルな構造で、液体の残渣等が
- ポンプケーシング内に滞留しません。
- 脈動が無い、スムースな定常流を得られます。
- 電子的に回転数をコントロールできます。
- エア駆動ベローズポンプ、遠心式マグネットポンプより小型です。
- 小さな取付面積で設備・装置の省スペース化を実現します。
- 医療及び半導体業界で実績のあるオリジナル技術を採用しています。
用途
- 半導体ウエハ処理プロセス向け高温ウェットプロセス
- 最大180°Cまでの硫酸とリン酸の圧送が可能
- 最大150°Cまでのオゾン硫酸 (SOM) 又は硫酸過水 (SPM) の圧送が可能
現在のラインアップ
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最大圧力 |
最大流量 |
BPS-4H |
0.32 MPa (硫酸) |
50 liters/min |