デバイス作製時に荷電処理が不要なエレクトレット型の振動発電素子の研究・開発を行っています.
エレクトレット型の振動発電素子(E-VEG)は振動から電力を得ることができるデバイスですが,素子作製時には荷電処理が必須であり,量産を妨げる一つの要因となっていました.我々は自発的に配向する極性有機半導体をエレクトレットとして利用し,荷電処理が不要なE-VEGを実現しました.
実用化に向けた共同研究を推進したいと考えています.ご興味のある方はぜひお越しください.
エレクトレット型の振動発電素子は微小な振動から電力を得ることできる有力なデバイスですが、エレクトレットの作製には荷電処理が必須であり、これが製造コストを増加させる一つの要因でした。千葉大学先進科学センターの田中有弥助教らは、自然に整列する有機エレクトロルミネッセンス素子用の材料を利用することで、荷電処理を一切要しない『自己組織化エレクトレット』型振動発電素子の開発に成功しました。本研究は有機EL材料がエレクトレットの材料としても有用であることを実証したものであり、発電素子だけでなく、エレクトレットが使用されるセンサ、マイク等のデバイスの作製プロセスを簡略化や、低製造コスト化に貢献することが期待されます。
20200420electrettype.pdf (chiba-u.ac.jp)