新しい計算原理で稼働する注目の量子コンピュータについて、最先端の取り組みを紹介しております。ぜひお楽しみください。
量子コンピュータとは、これまでのコンピュータと異なり、量子と呼ばれる非常に小さいサイズでの計算を行う新しいコンピュータです。量子は非常にサイズが小さく、私たちの住む世界では起こることのない現象が起きます。その中でも粒子が波の性質を併せ持つという現象を計算に利用したのが量子コンピュータです。
今回の展示では、量子コンピュータの簡単な基本原理から、量子コンピュータの種類、また日本における量子コンピュータの取り組みを紹介しております。
量子コンピュータの業界は主に、量子の原理を利用したハードウェアの開発と、そのハードウェアを利用して顧客にサービスを提供するソフトウェアの取り組みがあります。量子コンピュータは世界中で商用化を目指しての開発が行われています。
また、今回は半導体産業に関わる企業や、個人が量子コンピュータへの取り組みや参入をわかりやすく理解できるように、半導体を利用した新しい量子コンピュータに関する展示を中心に揃えました。量子コンピュータには利用する量子の種類によって、超伝導、イオントラップ、冷却原子、半導体、光量子などがあります。ニュースで主に取り上げられるのは超伝導方式となっていて、海外で最先端の性能を持つのはイオントラップ方式となっています。また、光量子コンピュータはまた計算原理がほかの量子コンピュータと異なっており独自のハードウェアやソフトウェアをそろえる必要があります。
半導体量子コンピュータは王道の計算原理を採用し、既存半導体産業と親和性の高い新しい製造プロセスを採用しています。
量子コンピュータはその新しい計算原理を利用して既存のコンピュータで実現できないような高速計算を実現しようと日々開発が行われており、また、最近では将来的な消費電力を大幅に削減できるという思惑で注目がされています。米国やカナダではすでに数種類の量子コンピュータが開発されており、クラウドと呼ばれるインターネット経由で個人や企業が自由に利用できる状態となっています。現在世界中では多くの企業や個人がこの量子コンピュータで利用できるソフトウェアの開発に取り組んでおり、将来的に大きな市場を形成すると期待されており、最新のレポートでは市場規模は2040年には最大93兆円となると期待されています。
最近では量子コンピュータを学ぶための書籍が多く登場し、とても身近なものとなっています。ぜひ展示を通じて量子コンピュータの世界を楽しんでもらい、量子コンピュータの学習と、ビジネスとしての量子コンピュータの産業化に興味を持っていただければ幸いです。
次世代の量子コンピュータ、半導体量子コンピュータの産業化を目指し、小型の試作品を作成するプロジェクトを立ち上げました。2023年の春までに組み上げられた量子コンピュータの完成を目指します。これにより、データセンターなどへの小型マシンの配置が現実的となり普及が加速します。
最近量子コンピュータのニュースが増えており、各企業が量子コンピュータ産業への参入を果たしております。量子コンピュータの利用用途などに触れて人材育成をするために、blueqat社ではクラウド型の量子コンピュータ利用サービスを展開しており、多くの企業様に活用いただいておりまます。ぜひご検討ください。
量子コンピュータは小さい量子の原理を活用したコンピュータとなっています。量子にもさまざまな種類があり、電子の対、イオン、原子、電子、光子など量子の種類の違いによって異なるハードウェアが展開されています。それらの違いについて解説を行います。