千葉大学 青木・柯研究室

  • 小間番号1029

遷移金属ダイカルコゲナイドを用いた電界効果トランジスタと,レーザー照射を利用したp/nドーピング技術について紹介します。

2次元層状物質の一種である遷移金属ダイカルコゲナイド(TMDC)をもとにした電界効果トランジスタを用いたCMOS構造を作製するため,レーザー照射を利用したn型,p型ドーピング制御を行っています。TMDCの一種であるMoTe2では,レーザー強度をコントロールすることで低ドープから高ドープまで制御が可能です。また高強度で照射することで,半導体相から金属相への構造相転移も可能で,n型のオーミックコンタクト形成に利用できます。これらの技術を利用したトンネル電界効果トランジスタ(TFET)の実現についても紹介します。