SiCアライアンス

港区,  東京都 
Japan
http://www.sicalliance.jp/
  • 小間番号3837


新しいパワー半導体として注目されているSiC(炭化珪素)の実用化、普及の早期実現を目指して活動しています。

【SiCアライアンスとは】

SiCは、エネルギーの有効利用で活躍する電力制御システムのキーデバイスであるパワー半導体です。現在はSi(シリコン)半導体が用いられていますが、Siに比べ格段に優れた省エネルギー性能や物理特性をもつSiC(炭化珪素)が新しいパワー半導体として注目されています。

 SiC半導体は、次世代自動車や鉄道、スマートグリッドなど新しい応用分野のさまざまなシステムでインバータ(電力変換装置)に用いられて大幅な省エネルギー/小型化をもたらし、低炭素社会の実現に大きく貢献すると期待されています。

 このようなSiCについて、これまで、多くの国家プロジェクトが進められてきました。 SiCアライアンスは、これらのプロジェクトに横串を通し、全体としての成果をあげることに貢献してきました。
 現在、パワーエレクトロニス関連のSIPプロジェクトや補助事業等の成果で産業化の促進が進められています。また、高品質エピウェハの安定供給を実現するために、エピウェハの結晶欠陥評価方法の国際標準化への取り組みも始まっています。
 こうした中で、SiCウェハ、素子及び実装、特に、自動車等の最終製品への応用技術に関わる研究開発に関して産学官が、情報共有、意見交換、研究開発連携をオールジャパン体制で行い、それぞれの分野での成果を、適時、適宜に橋渡しできるように進め、実用化、普及の早期実現を目指して活動しております。

【SiCアライアンスの体制】

企業43社、20大学、9研究機関 計72会員から構成されており、企画委員会、広報委員会を両輪とする推進委員会を中心とした体制で活動しています。

<企画委員会> 

SiCの研究開発の活発化、早期普及に向けた方策の推進を目的とした研究会を開催。

戦略WGではモビリティSubWGによる技術政策提言、技術・普及WGによるロードマップ作成とSiC技術の情報発信、標準化WGでは標準化課題の整理と議論を行っていく。

<広報委員会>

SiC研究者・開発者の連携を目指した情報発信(Webサイト)、研究現場訪問、技術交流会などを行う。

更に、普及に向けた有意な意見交換ができるWebサイトを目指す。2021年度は常設Virtual展示ブースを新設し、活動成果と会員機関の優れた技術に関する情報発信の強化を図る。

入会にあたって

SiCアライアンスはSiC普及のため広く会員を募集しております。

1)入会していただきたい企業・研究機関のイメージ

  • SiC半導体を新たに採用されるアプリケーションメーカ、SiC関連材料・部品を開発されている企業、SiC関連の研究開発を進めておられる企業・研究機関など、SiCに関する情報・人脈などを必要とされる企業・研究機関。

2)SiCアライアンスの会員となるメリット

  • SiCに関する研究・開発・製品などの情報を効率よく入手できる:広報委員会 情報展開WG
    *SiCアライアンスホームページの会員用ページにアクセスできるようになり、より詳細な情報が得られます。
  • SiC半導体に関する日本のキーマンとの人脈形成が可能:広報委員会 研究連携WG
  • SiC研究開発の動向や今後の進め方についての指針が得られる:企画委員会 戦略WG
  • SiC半導体を用いた製品の開発に必要な情報を使いやすい形で提供:企画委員会 技術・普及WG
  • シンポジウムや研究会などに参加することでタイムリーな研究・開発情報を入手できる:広報・企画委員会

3)会員の定義と会費

  • 正会員:年会費30万円
    *当法人の目的に賛同して入会した法人、団体もしくは個人
  • 特定会員:年会費6万円

*当法人の目的に賛同し入会した中小企業規模の法人もしくは団体

中小企業の定義:中小企業基本法第2条(中小企業者の範囲および用語の定義)を準用

  • 準会員:会費免除
    *当法人の目的に賛同し当法人の活動


     出展製品

    • 委員会活動紹介
      企画委員会、広報委員会を中心に活動している。...

    • <企画委員会>

      SiCの研究開発の活発化,早期普及に向けた方策の推進を目的とした研究会,小研究会を開催。

      戦略WGでは標準化活動,知財戦略、政策提言、技術ロードマップ作成に関する活動、普及WGではSiCの早期普及に向けた情報の発信、SiC採用に向けた取組み・啓発活動を行う。

      <広報委員会>

      SiC研究者・開発者の連携を目指した情報発信(Webサイト),研究現場訪問,技術交流会などを行う。更に,普及に向けた有意な意見交換ができるWebサイトを目指す。

      2016年度より,情報展開WGおよび研究連携WGを新設し,活動を強化した。

    • 技術・普及WGの活動紹介
      最新技術動向の紹介と外部有識者との勉強会/会員との情報交換を実施。 ...

    • <最新技術動向の紹介>

       SiC等の次世代パワー半導体デバイスを中心とした次世代パワーエレクトロニクス技術全般に係わる最新技術動向を調査し、会員内で情報共有を図る。

      <外部有識者との勉強会/会員との情報交換>

       定期的に外部有識者を招聘し勉強会を開催し、最新技術動向の深掘りを行うとともに、会員による情報提供と議論を行う。

    • 標準化WGの活動紹介
      2020年より検討開始、2021年4月から企画委員会のWGとして活動継続...

    • <標準化活動内容>

       ・標準化に関連する情報を整理/解析し、具体的戦略を練り、国際標準化活動に寄与

       ・日本に於ける標準化活動の活性化、世界の標準化活動への適切な対応

       ・SEMI等の標準化組織とも協力し、国際標準化活動を戦略的に推進

    • モビリティSubWGの活動紹介
      モビリティビジョンを掲げ、陸・海・空・部品の4分野でモビリティ・ロードマップを検討。...

    • <モビリティビジョン>

       2100年頃、世界で最初に少子高齢化を脱却し、「人口安定国」(毎年60万人が生まれ、100年生きる)となる日本のモビリティを考え、その開発ロードマップを作成するため、

       まずビジョン(ターゲット)を検討。モビリティのビジョンとして、道ではなく、空間を利用するモビリティを活用し、「モビリティの最大化」の実現を目指す。(モビリティの密度が高い都会では、鉄道等も活用)

      <陸・海・空・部品の4分野でモビリティ・ロードマップ>

      陸:鉄道・自動車の電動化、燃料の多様化などについて検討(都会・都市間のモビリティ)

      ・海:電動化・ハイブリッド化について物流も含めた検討(大量輸送・長距離物流の担い手)

      ・空:航空機の電動化、eVTOLによる道に縛られないモビリティ(地方のモビリティの革新)

      ・部品:電池・燃料電池・モーター・インバータなど構成部品を検討(開発時期整合性確認)

    • エネルギーSubWGの活動紹介
      将来のエネルギーシステムとその関連技術の調査と外部有識者による講演で情報交換を実施。...

    • <将来のエネルギーシステムとその関連技術の調査>

      EVが大量普及した際の充電インフラの検討

      電力システムの考察(直流送電とFACTS: Flexible AC Transmission System

      <外部有識者による講演>

      定期的に外部有識者を招聘し勉強会を開催し,最新技術動向の深掘りを行うとともに,会員による情報提供と議論を行っている。