インフラのサイバーセキュリティを高めて社会の安全安心を守ります.
制御システム向けサイバーセキュリティ演習プログラムの構築
日本国内におけるランサムウェア被害拡大や自動運転技術の社会実装が進む中,サイバーセキュリティの重要性が益々高まります.今回提案する「制御システム向けサイバーセキュリティ演習プログラムの構築」は私達の日常生活を支えるインフラやライフラインに関わる制御システムのためのサイバーセキュリティ技術を手のひらサイズで学習するためのキットです.インフラのサイバーセキュリティを高めて社会の安全安心を守ります.
技術概要:国内外における産業制御システムにおけるサイバーセキュリティ問題は加速していますが,その対策方法は困難です.その理由は,情報システムで採用されるセキュリティ対策がそのまま制御システムに適用できないことが多く,カスタマイズに伴うコスト高が発生しやすいからです.当研究室では,産業制御システムのセキュリティ初動対策のための基礎演習キットを提供します.制御ユーザ向けに,制御通信を主軸としたセキュリティ基礎演習を,トレーニングシナリオ,制御負荷プログラム,演習キットの3点で提供することを目指しています.演習キットはRaspberry PiやOpenPLCなどのオープン機器で提供し,構築ガイドから制御ユーザ自身が構築するバージョンとキット構築までを提供するバージョンを考えています.トレーニングシナリオに基づき,制御ユーザは演習キットに制御負荷プログラムを適用することで,模擬的なサイバー攻撃の体験とその検知方法についてTCP/IP通信モデル準拠で学習です.
見所:演習キットのデモタイプを公開します.製品版に実装予定の幾つかの機能(通常状態,インシデント状態)を公開予定です.
- 制御機器の基本的な要素・動作・通信の学習
- セキュリティ対策のサンドボックス環境
- カスタマイズ性
出展製品