当社は、装置内の複数のデバイスから得られるデータを活用し、より安全で効率的な搬送手法の研究開発を進めています。
具体的な取り組みとして、2024年春にリリース予定の新しい搬送ロボットでは、ハンド部にカメラを搭載しています。
このカメラは、独自で開発した高解像度かつ小型のもので、可変フォーカスのレンズを採用しており、装置内のさまざまな対象物を鮮明に捉えることができます。
本展示では、新ロボットに搭載される以下の2つの機能を実演いたします。
〇全自動オートティーチング
これまでフィールドエンジニアが担当していたティーチング作業を自動化します。
ロボットハンドに搭載されたカメラがステージ上に配置された治具を認識することで、適切な位置にロボットを誘導し、全自動でティーチングポジションを決定します。
また、カメラ映像からロードポートのポートドアが閉まっているなどの異常状態を検知し、ヒューマンエラーによる事故を防止します。
〇搬送モニタリング&レコーディング
搬送プロセスをリアルタイムでモニタリングし、映像を記録します。また、ロボットエラーなど異常が発生した場合には、その瞬間の映像を保護します。
高精細な映像により、搬送中の状況を詳細に把握し、品質管理やトラブルシューティングをより効果的に行えます。