MN-Coreシリーズは、深層学習の特徴である「行列演算」に最適化した専用プロセッサーで、PFNが神戸大学と共同開発しました。ハードウェアの演算器数を最大化するため、ネットワーク制御回路やキャッシュコントローラ、命令スケジューラなどの機能を内包せず、コンパイラにその機能を持たせて最小限の機能に特化することで、深層学習における実効性能を高めています。MN-Coreを搭載して2020年に稼働したPFNのスーパーコンピュータMN-3は、2020年6月から2021年11月までに、スーパーコンピュータの省電力性能ランキングGreen500で3度世界1位を獲得しています。また、2023年8月からは一部のパートナー企業に対して、汎用原子レベルシミュレータMatlantis™の計算資源として、初代MN-Coreのクラウド提供を行っています。後継機のMN-Core 2は2023年に稼働し、2024年9月からMN-Core 2 を8基搭載した MN-Server 2 およびMN-Core 2を1基搭載した開発用ワークステーションMN-Core 2 Devkit を販売しています。また2024年10月より、MN-Core2を計算資源とした AI開発事業者向けクラウドサービスの提供を開始しました。