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光電子分光装置や表面・界面観測にご興味のある方、大学院大学への進学をお考えの学生の方々もぜひお越しください!
私たちは、新しい電子エネルギー分析装置の開発を通じて、光電子ホログラフィーによるドーパント周囲の局所構造や表面・界面構造の観測技術の高度化に取り組んでいます。出展ブースでは、実寸大の装置模型とともに、最新の研究成果をご紹介いたします。
また、受託分析や装置販売を行うベンチャー企業の立ち上げも計画しており、共同研究や事業連携に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお声がけください。
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 物質創成科学領域 教授 松下智裕、近畿大学理工学部 電気電子通信工学科 准教授 藤井茉美、大阪大学工学研究科 物理学系専攻 教授 森川良忠、台湾成功大学 教授 水野潤らの研究チームは、ダイヤモンドとその上に形成されたアルミナ絶縁膜の間に形成される欠陥の立体原子配列を解明しました。 本研究成果は、令和5年(2023年)2月10日(金)に、ナノサイエンス分野を代表するアメリカ化学会の論文誌「Nano letters」に掲載されました。
https://www.naist.jp/pressrelease/2023/02/009661.html
これまでにない高倍率、高分解能を実現する光電子ホログラフィーを利用し、ダイヤモンドに添加したリン原子の2種類の原子配列およびその配向を世界で初めて観測することに成功しました。
添加原子の原子配列と電気的状態や結晶成長との関係性を明確化できることから、ダイヤモンドを使用したデバイスの性能向上に貢献することが期待されます。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id667.html
本装置は、光電子ホログラフィー(PEH)および角度分解光電子分光(ARPES)を目的として開発された阻止電場型エネルギー分析器(Retarding Field Analyzer: RFA)です。 多段グリッド電極によって電子の運動エネルギーを選別し、広い立体角から同時に光電子を収集する構造を採用しています。これにより、従来の半球型分析器に比べて大幅な小型化と低コスト化を実現しながらも、高い角度分解能とエネルギー分解能を維持しています。
広立体角収集:電子レンズ機構を最適化し、試料を固定したまま3次元的な電子放出分布を測定可能。
高エネルギー分解能:阻止電場制御により、光電子の微小なエネルギー差も高精度で識別。
コンパクト設計:真空チャンバーへの組み込みが容易で、既存の分析装置にも後付け可能。
低コスト運用:半球型アナライザーの1/3以下のコストで、光電子分光・ホログラフィーの両用途に対応。
光電子ホログラフィーによる局所原子構造解析
角度分解光電子分光(ARPES)による電子構造解析
半導体・誘電体・触媒表面などの材料開発評価
RFAは、次世代の放射光・研究室レベルの分光計測において、高感度・高分解能を維持しつつ装置コストを抑えたい研究者・技術者に最適な選択肢です。 展示ブースでは、装置構造の実物模型と測定データ例をご覧いただけます。