熱交換器は、異なる温度の流体間で熱を交換(移動)させるための部品です。
基本的には、流体ごとに入口と出口があり、出口に向かうに従って温度が変化します。それぞれの流体の間は仕切られ、混ざらないようになっています。
例えば、熱い流体と冷たい流体を流した場合、熱い流体は温度が下がった状態で、冷たい流体は温度が上がった状態で熱交換器出口から出てきます。
これにより、流体を所望の温度にコントロールすることが可能です。
流体は水や冷媒と言った液体や、空気等気体の場合もあれば、気液混合の状態や、熱交換器内で相変化(液体→気体、気体→液体)する場合もあります。加熱、冷却、蒸発、凝縮、様々な用途に使用できます。
熱交換器には様々な種類があります。
WELCONではそのうち、マイクロチャンネル熱交換器を取り扱っています。
マイクロチャンネルとは、文字通り数百マイクロメートルレベル(1mm以下)サイズの流路のことです。
このような流路により熱交換効率を上げることができます。
これにより、下記のような特徴が得られます。
●熱交換性能の向上が可能
●高性能なため、小型化・薄型化が可能
●流路は細いが流路本数・長さ等のカスタマイズにより、狙いの圧力損失にコントロール可能
●細かな流路は拡散接合技術で実現
⇒ろう材不使用のオールステンレス製。高耐圧/高耐熱/高耐食
高い性能はお使いになるシステムに対し、以下のメリットがあります。
●設置したいスペースに設置可能
⇒必要な箇所の直前に設置することで、無駄な放熱なく、必要な温度を必要な箇所に供給可能
●熱媒・冷媒を少ない流量でも十分な熱交換可能、流量低減
⇒ 冷却水の低流量化、チラーの小サイズ化・低スペック化、装置全体の省エネルギー化、カーボンニュートラルへの貢献
●ポンプ・配管を含めたシステム全体のサイズダウン、軽量化、簡素化が可能
⇒設計自由度の向上、装置・システムのフットプリント低減
また、製品製作は拡散接合という、原子レベルで金属同士を接合する技術を中心に行います。
材料を溶かさず、固体のまま接合することで、微細・複雑・高強度な構造を実現し、上記のような高い性能を得られています。
材質(SUS)的に問題なければ、液体、気体、相変化流体等、流体種類に規定はありません。
加えて、高耐圧化(最大100MPa)、リーク(漏れ)防止、繰り返し使用への耐久性や高-低温度差への耐久性(ΔT400℃以上の実績もあり)の強化なども図れます。
弊社で熱計算・解析・設計から行うことができますので、上記部品に限らず、熱に関するお困り事は歓迎いたします。
弊社は半導体業界に量産実績が多数ございますので、お気軽にご相談ください。